因数分解(factorization)、覚えていますか?
中学校で習う数学のテクニックです。
例えば、
15 という数は、3 × 5 という素因数に分解され、多項式 x2 - 4 は
(x - 2)(x + 2) という因数の積に分解されます。
つまり、基本的な構成要素にすることが因数分解の目的です。
この考え方は、様々なビジネスにも取り入れられていて、
特に起こった事象、「Aという商品が爆発的に売れた」 であったり、
「B商品は売れると思ったのに、全く売れない」という事象を、
徹底的に『何故そうなったのか?』で検証していく作業として応用されています。
さて、事例から見ていきましょう。
(※お客様の了承の元に、記載しております)
総合美容会社Tは、新しい事業(カルチャー教室)を始めるにあたって、
宣伝と集客を目的に、販促費用を低く抑えられる都内の多目的ホールにて
『無料の美容レッスン』を開催することにした。
この際のポイントを記載する。
①Tが販促として使用したのは、無料レッスンの詳細が記された
A4サイズのチラシを 多目的ホール掲示板に掲載、及び
イベントお知らせコーナーに設置。
②多目的ホールは、連日平均200人以上が利用し、
週末には1000人を超える人が 利用している。 年配者をはじめ、
女性を中心に利用者が多く、告知はもちろん 集客においてもかなりの
成果が見込める要素が高かった。
③チラシのデザインは、女性向けに可愛らしさを強調し、イラストを用いた
親近感のある デザイン。
社内スタッフの評価も高く、アピール性は高いと判断。
④告知期間として、約40日前から多目的ホールにチラシを設置。
チラシは、順調に手に取られ補充回数は30日間で4回。
以上が、ポイントとなります。
⇒
結果は・・・
1週間前の時点で、予約はおろか問合せもゼロ。
ここで、検証。
①ターゲット層の見誤り
多目的ホールは女性の利用者は多いが、レッスンの内容が、
社会的に活動している女性が対象になっているのに対して
多目的ホールは、年配者や家庭に入っている女性が多い。
②開催場所の見誤り
駅から徒歩4分の立地、利用者の数など、一定の基準は
クリアしている。
が、多目的ホールが公共性が高く、ビジネス色の強い事業には
そぐわない。
②事業性の見誤り
公共性の高い多目的ホールにおいては、イベント性の高いものの場合
大きな効果を発揮するが、事業性の強いものには、特に集客に
おいてはそぐわない事が多い。
簡略化して記載していますが、チラシの内容もしっかりしており、
手に取った人たちの信頼や興味はあったと推測しています。
大きなポイントは、目的としているターゲットと異なる場所で販促を
行ったことでした。
実際、このあと再度開催場所を検討しなおし、同じチラシデザインで
告知開催したところ
満員御礼となりました。
商品、企画は良いのに・・・
こういったケースは、本当に良くあるのです。
ただし前述したように、『何故そうなったのか?」を把握することで、
次のステップは、限りなく成功に近づきます。
商品、企画、販促、ターゲット、立地・・・など、沢山ある要素の組合せによって、
結果は大きく変わります。
全部が良いから、結果も良いとはなりません。
事象を分解して考える
ちょっと試してみませんか?
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