三現主義と言う言葉をご存知でしょうか?
言葉としては比較的新しく、日本の高度成長期を支えた
製造業における考え方、そして精神的な軸として捉えられてきました。
三現主義は、『現場』 『現物』 『現実』
つまり、
『現場』に足を運んで、『場』を確認する。
『現物』を手に取り、『物』を確認する。
『現実』をこの目で見て、『事実』を知る。
と言った、トヨタを始め製造業の組織構築がしっかりしている会社では
ごく当たり前の事として認識されています。
この3つの言葉に共通している 『現』という言葉は、
もともと「玉が見える」という意味があります。
すなわち、「見える」という言葉から『現』という漢字が生まれたのです。
さて、この三現主義ですが、考え方として大昔から使われてきた手法です。
「軍師 官兵衛」にも随所にこの三現主義の手法が見られますが
日本の戦国時代においてもこの三現主義は、才長けた人々は当たり前のように実践していました。
現地まで赴き情報を収集し、分析し対応する。
戦国武将にとっては、天下を目指す生命線とも言える手法だったはずです。
ただ大切なことは、過去も現在も共通していることですが、
三現主義の結果をどのように意味づけ、応用するか!ということです。
これは、いくら三現主義の徹底によって品質の向上や原価削減が出来たとしても<肝心の顧客開拓やスタッフの価値観共有が出来ていなければ、意味がないということです。
三現主義の考え方を少し変化させてみると分かりやすいと思うのですが、
『現実』に、その『現物』がどのような『現場』で用いられているのか
ということに関して、
「消費者が喜んでいるシーンを具体的に意識する」
「どうすれば喜んでもらえるのか」
「どういった時に必要とされるのか」
と言う風に派生させていくと、商品と消費者のつながりが
明確に見えてくるはずです。
いくら、三現主義を徹底したとしても
その先に見える消費者へつなげなければ意味がないのです。
逆に、これらをつなげることができれば
商品開発はもちろん、販促方法も選択しやすくなるでしょう。
情報や商品が溢れかえり、選ばれにくくなっているという課題を
クリアしやすくなるのです。
そして、こういった付加価値をどう意味づけるかによって
同じ商品でも全く異なる価値に変換することさえ出来てしまうのです。
三現主義は、当たり前と言って良いほど基本的な手法ではありますが、
消費者を見据えた位置づけを明確にしなければ意味がなくなってしまいます。
付加価値の創造こそが、三現主義という手法を
より価値あるビジネスツールとして輝かせることになるのです。
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