企業や組織のミーティングに参加する機会や
意見を求められる機会が多いのですが、よく『 ? 』となる場面に遭遇します。
特に、問題提起や論点がズレてしまっているケース。
大前提ですが、事象や観察された事実と論点を混同しないことが大切です。
一般に問題点と呼ばれるものの多くは、事象や観察された事実であって
論点と異なることが多いのです。
結果、事象を論点ととらえて問題解決しようとしても、多くの場合
成果はあがりません。
論点は、本来解決すべき問題の事。
例えば、新商品の販売開始したものの、予算に全く届かなかったケースを
考えてみましょう。
この場合「予算に届かなかった」こと自体は現象です。
論点、つまり解決すべき問題ではないのです。
では、論点は?
1.販売状況報告に不備があり、内容が共有されておらず対策が遅れた。
⇒ 報告体制改善策定
2.同様の商品が、真似をされて大規模な価格ダウンで販売されている。
⇒ 影響の把握、対応策必要性検討
3.販促方法が限定されすぎており、認知度が低い
⇒ 販促方法の見直し、拡大
上記は、問題提起や論点が絞りきれていない、
いわゆる『ボケてしまった状態』を見直したものです。
戦略策定における問題提起も論点も、明確にされなければ
ズレをおこしたりぼやけてしまい、膨大な時間と手間を使っても、
成果があがりにくいのです。
古典に、『戦略とは捨てること也』という言葉がありますが、
ビジネスにとって大切な事は、限りないように見える問題点の中から
やらないことを決めることです。
医療の世界では、治療の優先順位を決めることを
「Triage トリアージ」と言います。
緊急処置で救命の可能性がある人には「赤タッグ」
早期に処置が必要だが緊急性のない人には「黄タッグ」
救命不可能な人には「黒タッグ」
治療の現場においては、30秒足らずでの判断が求められるそうです。
10秒が結果を左右するとも言われています。
医療の現場と経営を一様に語ることは難しい。
ですが、限られた現場ということでは同じです。
私達は往々にして、問題を捨てることが出来ず
すべての問題に対して対策を立てて対応しようとします。
しかし、その結果対策の焦点がボケてしまい、何も出来ないという事が
起こりがちです。
トリアージ、つまり適切な判断ができず問題解決できない場合、
利益創出という企業生命が刻一刻と失われてしまうのです。
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