会議は踊る、されど・・・! 2016.08.08

Le congrès danse beaucoup, mais il ne marche pas.

『会議は踊る、されど進まず』  は、ナポレオンが失脚した1814年のウィーン会議を時代背景にした
ドイツのオペレッタ映画です。

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さて、この元になったウィーン会議ですが、内容はと言うと、
フランス皇帝ナポレオン敗戦後の欧州体制を決めるための会議でした。

敗戦国となったフランスは、欧州各国から損害賠償など受ける立場で
粛々と議論が進むはずだったのですが・・・

 この会議に参加した各国の要人たちは、貴族階級ばかり。
欧州のグルメなセレブリティたちが、一堂に会する機会でもあったわけです。
そして、会議がどこで行われたかというと、ウィーンのシェーンブルーン宮殿!
かのハプスブルク家の歴代君主が離宮として使っていた豪華絢爛な宮殿で、会議の参加者たちは、
ほとんどが貴族階級だったということもあり、夕方になると晩餐会を開いたり、舞踏会を開いたり、宴に明けくれていたといいます。
さて、ここからはワインのお話しになりますが、
世界を代表するワインの銘醸国、フランスで五大シャトーと呼ばれる第1級に選ばれたワインが5つあります。
当時、敗戦国の代表を務めた外務大臣タレーランは、この五大シャトーの一つ、Chateau Haut Brionのオーナーでした。彼の役目は、フランス自国の領土をいかに守るか!彼は、この舞踏会を利用して、毎晩のように美味しいワインをふるまい、本来の会議の目的をうやむやに・・・
というのはどうかは分かりませんが、実際、舞踏会は続き会議は何と9ヶ月にも及んだのです。古くからワインは政治を左右する重大なアイテムとして利用されてきたのです。
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さて、現代においてもワイン、そしてワインと合わせる料理は
政治の舞台で大きな役割を果たしています。

例えば、首脳クラスの会議において

特にフランスに招かれた海外の首脳クラスは、どこで食事が行われるか、

そしてどのワインが提供されるのかを、非常に神経質なまでに気にしています。

例えば、米国とフランスは国際政治においては長年、鞘当てを演じていますが
歴史的には独立戦争から始まり、ノルマンディー上陸作戦など、深い絆で結ばれています。

そして、2002年5月、当時の米国大統領 ブッシュ氏がフランスを訪問した際、
ワーキングディナーにもかかわらず、エリゼ宮で供された内容は国賓レベルのもてなしで、こういった内容でした。

◇ 料理 ◇
・フォアグラ ~ソーテルヌワインのゼリーと共に~
・仔羊のロティー ~トリュフの香りを添えて~
・サラダ ・チーズ ・チョコレートのションフォニー

◆ ワイン ◆

 ・ドンペリニョン 1993年
 ・シャトーリューセック 1989年
 ・シャトーラフィット・ロートシルト 1986年

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さて、長年対立関係にあったフランスとドイツの関係が修復されたのも料理のおかげでした。

2001年に行われたシラク大統領とシュレーダー首相は、フランス北東部アルザスにある小さなレストラン、
「シェ・フィリップ」で夕食会を行いました。
1870年の普仏戦争以来、このアルザス地方は戦争のたびに所有国が変わってきた場所でもあります。

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◇ 料理 ◇

 ・フォアグラ ブリオッシュ添え
 ・シュークルート
 ・牛の頭の煮込み料理
 ・青リンゴのシャーベット

一見すると、へんてつもない家庭料理なのですが、この料理を供したお店のオーナー、フィリップ氏は
料理を出すさい、こんな話しをしたそうです。

『ある日を境に、学校はフランス語からドイツ語にかわり、私はドイツ人になりました。
そして数年後、戦争が終わると再びフランス人に戻りました。 そして私の父は3回国籍が変わっています。 今日、お出しした料理は私が父から受け継いだ自慢料理ですが、このシュークルートはフランスとドイツ、両国文化の融合です』

こう述べると、一斉に拍手がわき、両首脳は深く頷いたそうです。

ここから、両国首脳会談は定期的に会談をするようになり、仏独関係は大きな推進力を得ることになりました。

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国家間においては、料理と飲み物は、その行く先を大きく左右することになるので、
饗宴の場となるホテルやレストランは、歴史、文化、出身地、趣味嗜好に至るあらゆることを調べたうえで、
外交のツールとして最適なメニューを考えます。

こういった意味では、料理人もソムリエも単に知識や技術があるだけでは
単なる作業人でしかありません。 どんな世界においても、仕事と作業は大きく異なるということです。
外交の場だけでなく、普段の仕事で徹底して対応できているかどうか!

会議は踊る、されど・・・
ではなく、徹底的に会議は踊らせましょう♪

<参考文献:ワインと外交(西川恵氏)>

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