味覚マーケティング ~第三回 味覚の心理学~ 2017.01.16

以前、ソムリエ協会(JSA)の有志が集まり、あるワインのテイスティングを行いました。

どういったものかと言うと、5種類の異なる形状のグラスにそれぞれワインを注ぎ、
そのワインの素性をブラインドテイスティングするというもの。

参加したメンバーは、いずれも国内トップクラスのホテルやグランメゾンで働いているプロばかり。
A~Eまでのグラスを行き来しながら、Aはこの国、Bは〇〇年、Cはこの国のこの地域・・・など、
皆、喧々諤々とおよそ5分のブラインドテイスティングを終えました。

一方、こんなテイスティングも行いました。
柔らかいプラスティックのコップと固いプラスティックのコップの2種類を用意し、
同じ水を注ぎ(参加者には知らせず)、ソムリエに飲み比べてもらうというもの。

こちらは、いずれも硬いプラスティックのコップの方が評価が高い!という結果になりました。
同じ水を味わったのに!

そして、前述の異なる形状のグラスに注がれたワインのブラインドテイスティングですが、
結果として、どのソムリエも不正解。

何故かというと、注がれたワインの銘柄はすべて同じものだったのです。

これらの実験結果を踏まえると、ワインや水の味と、グラスやコップの質は無関係である!と
頭では理解していても、容器自体が味覚評価に大きく影響を与えている点は、注目に値するかと思います。

さて、この他にも食べ物を口に含んだ時に得られる触覚情報、例えば、パリパリであったり、プニプニであったり、
しっとり滑らか、といった食べ物の特性は、味覚というより触覚によるものですが、味覚に大いに影響を与えています。

単純に、パリパリの御煎餅と湿った御煎餅では、大きく味覚評価は異なるでしょう。

また、食べ物の温度も味覚評価に大きく影響します。
多くの場合、スープは温かくして飲みますが、スペインのガスパチョやフランスのヴィシソワーズは
冷たく冷やして飲みます。

これが、オニオングラタンスープを冷やして飲んだり、ガスパチョを温めて飲んでは、
本来得られる感覚が得られず、味覚評価は大きく変わってきます。

さらに進めてみましょう。

映画館に行くと、お馴染みのポップコーンやジュースなど様々なフード&ドリンクが販売されていますが、
サイズもいくつかあるかと思います。
実は、製品の消費量に影響を及ぼす要因として、サイズも挙げることができるのです。

コストパフォーマンスはもちろんですが、表記されているサイズ(スモールやラージなど)による知覚、
そして同一人物が、例えば異なるジュースを購入した場合、一方が900ml、もう一方が600mlだと、
消費者の多くは900mlを手にしたほうが多くの量を飲んでいるのです。

さて、こういったことをまとめてみると、
味覚は誤解されることの多い感覚の代表で、味覚を正確に捉えるためには
味覚自体のみだけでなく、すべての感覚の総体として捉える必要があります。

実際、目隠しをした状態や、鼻をつまんだ状態では
正確な味覚は稼働しません。

こういったことから、商品設計を行う場合、
食に関するものは、あらゆる感覚から消費マーケティングを見据える必要があるのです。

さて皆さんの商品は、味はもちろんの事、パッケージデザインや容量など、
しっかりと消費者のマーケットを見据えたものになっていますか?

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