『未来を語る前に、今の現実を知らなければならない。
現実からしかスタートできないからである。』
by Peter Ferdinand Drucker
さて、冒頭から再度の確認ですが、
ほとんどの方が独立する場合、大企業とは全く土俵の異なる 弱者、つまり中小企業である!
この事を再認識して頂きたいのです。
理由は、多くの倒産、失敗される理由として、
前職の企業イメージや実績を引きずったままの場合が多いのです。
人材、設備、資本力など、よほどの事がない限り、
圧倒的な違いがあることを再認識する必要がります。
過去の実績は、過去のものでしかないのですから。
その上で、明確にしなければならないこと。
それは 『 経営の目的! 』
コンサルティングの世界では、
『結果を見据えて過程を創る』といった仮説と検証を徹底しますが、
目的=結果をはっきりさせなければ進みようがありません。
これは単なる目的を明確にするだけでなく、
これを行うことによって事業計画(経営活動)における、粗利益が出るのがいつなのか?
ということが見えてくるからです。
1,000円で仕入れたものを2,000円で販売すると、
手元には1,000円残ります。
これが粗利益なのですが、この積み重ねが10万円、100万円となり、
ここから家賃や光熱費、そして給与を支払うことになります。
ですから、粗利益がなければ
どんな会社でも存続出来ないのです。
当たり前の事を再確認しましたが、
では、粗利益はいつ手に出来るのでしょうか?
よくある間違いは、取引が成立し
帳簿上で計上された時点・・・と思いがちですが、
実際には、明確に銀行に振り込まれた時、もしくは現金を手にした時以外にありません。
経理担当や税理士は、帳面をつける事や会計管理が経営だ!と言いがちですが、
こういった管理は単なる過去のデーターのひっくり返しでしかありません。
そのデーターが何から出来ているのか?
それは取引先からもらう現金でしかないのです。
となると?
経営には粗利益が必要で、その粗利益は相手からお金をもらった時。
ということは、どんな企業、組織においても、原則として、経営の最終目的は、
「お客様(取引相手)を創りだし、その数を多くしていくこと」ということになります。
この場合に気を付けて頂きたいのは、人はともすれば主観的になりがちです。
主観も必要ですが、顧客側からの視点、競争相手からの視点など、
客観的な視点が欠けてしまうと失敗しがちです。
誰もが成功しよう!と必死になっているのです。
わずかなゆるみが失敗につながるということを肝に銘じて頂きたいのです。
それではここで少し整理をしてみましょう。
①1000社あれば、998社は弱小の小企業であり、自分がまぎれもない弱者であるということ。
②経営の目的は、粗利益を少しでも多く生み出すこと
③客観性を伴う、より明確な考えを構築すること
この3つを、より経営的に落とし込むと
経営の要は大体どんな組織でも8つに分けることができます。
①商品
②立地戦略(エリア)
③対象顧客(客層)
④営業
⑤リピート対策
⑥組織構築
⑦資金
⑧スケジュール
ちなみにこの順番は優先順位でもあるのです。
多くの人が資金が一番!と思いがちですが、
ビジネスにおいては、まず「商品3分に売り7分」と言われるように、
商品と営業関連(エリア・客層・営業・顧客)に80%以上の力を注ぐことが優先です。
実際、現在の大きな企業も、
ほとんどは~ 資金はほぼない状態~ からスタートしてきたのですから。
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