人は見たいものだけを見る・・・傾向がある 2018.03.05

本当に良くあることですが、
人は、自分が何かしらの結論に至ってしまうと、
その後、自分が至った結論に都合の良い情報ばかり集めてしまう傾向があります。

人が最も犯しやすい過ちとして、専門用語としては Cognitibe bias 『認知バイアス』と言われています。
その中でも、先ほどの内容でいうと、事例証拠や法的証拠の信頼性を大きく歪めてしまうConfirmation bias 『確証バイアス』は
至るところで起こっています。
つまり、自分にとって都合のよくない真実は受け入れないというものです。

例えば、転職における管理職の面接代行をすることがありますが、
同席する人事スタッフは、事前に書類選考で共有していた
「人柄は良さそう」 「スキルは高そうなので即戦力!」 「有名大学出身だから」・・・といった、
目に入りやすい?見たい事実に即した質問ばかりすることがあります。

でも、良くみれば
「短期間で転職を繰り返している」であったり、「前職での対人関係に問題」など、
目に入りにくい情報も事実としてあるのです。

おそらく無意識かもしれませんが、都合の良い情報をもとに、
面接の現場における質疑応答において、『彼を採用すべき』という先入観が出来てしまっているのでしょう。

同じようなことは、至るところで起こっていて歴史上においても繰り返されていますが、
会社における会議などでもこういった事は散見されます。

新規事業への参入や新商品開発などは、結論ありきでスタートしてしまうことほど
危険なことはありません。

同系統の問題として、マイケル・サンデル氏は、よく功利主義への思考実験の話を良くされています。

サンデル教授は、「幸福の最大化」、「自由の尊重」、「美徳の促進」という3つの価値観を提示しました。
「幸福の最大化」と「自由の尊重」の2つだけでは、議論は単純な綱引きに終始してしまいます。

そこで、美徳の促進という3つ目の軸を導入して、議論を多様化させ、考え続けましょうというものです。

確証バイアスの問題としては、
「幸福の最大化」における一番の問題である、パッチワーク的思考でしょう。

いわゆる対処療法的に、自分の考えに都合よく対処を積み重ねることで本質が歪んでしまうというものです。
パッチワーク思考は、人が陥りやすい過ちの最たるものですが、実際、現代社会においても性別や業種など
様々な場面で「?」と思うことに出くわします。

さて、私達は「コンサルティング」というものを一つの事業として運営していますが、
「コンサルティング」の仕事の一つは、現実の不都合な真実に焦点をあて解決していくというものです。

言ってみれば、臭いものに蓋をするのではなく、問題点をテーブルにすべて載せ指摘するというものです。

人は、自分にとって都合の良くない事や耳の痛い不都合なことには嫌悪感を示す傾向があります。
その為、事前に「事実を指摘することで不快な思いをされるかもしれませんが、コンサルティングをご理解頂けますか?」と
伺っていても、いざその時になると激高されるケースも少なからずあります。

会議運営のテクニックとして、『悪魔の代弁者』(devil’s adovocate)を置くという方法があります。
『悪魔の代弁者』は、常に批判的な立場で反対意見を述べるという役割です。
物事は表裏一体と言いますが、こうした役割を置くことで、見落としていた視点やポイントを浮き彫りにしやすくなり、
組織としての確証バイアスを軽減する工夫と言えるでしょう。

確証バイアスが握っているのは、企業の未来だけではありません。
自分に対して客観的に意見してくれる知己を複数持ち、耳を傾ける謙虚さこそ、
客観的かつ俯瞰する視点と思考を育ててくれるのだと思います。

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