Raymond Oliverの『コクトーの食卓』を読みながら感じた事は、
この世紀を代表するGrand Chef が、日常生活への想いを噛みしめながら生きていた人なんだということを
しみじみと感じました。
あらゆる物事は、単純な素朴な、それでいてひたむきな情熱に共感しながら
専心することに魅力があるように思えます
目玉焼きのエピソードにあるように、料理は簡単なようでいて深遠。
とはいうものの、要は食べて美味しいかどうかという単純な一事に帰結します。
この、主観的ともいえる『美味しさ』を巡って、
どのような詩情がふくらんでいくか・・・・それが文化としての料理の楽しさでもあるのでしょう。
いずれにしても、昨今はたくさんの料理本がひっきりなしに出版されていますが、
この『Recettes pour un ami コクトーの食卓』ほど精神が豊かになる本はないように思えます。
時にユーモアを振りまき、時に皮肉になったり、学者ぶったり、真剣に人生哲学を述べてみたり、もちろん料理のスペシャリストとしてのコツを披露するなど、『料理』という文化を通じて無限の楽しさを綴ってくれています。
マドレーヌから始まる『失われた時を求めて』にも記述されている「美味しさ」を味われた方々は、
文化、精神といったものが、決して抽象的でミステリアスなものではなく、
いかに日常生活の味わいから出来ているかを納得されたことでしょう。
人間の寿命も長くなってきました。
70年、80年といった人生をいかに楽しく、心地良く、心を弾ませながら生きる「知恵の書」としても
この本は、一読されることをお勧めします。
プライベートという日常はもちろん、仕事への取り組み方も大きく潤いを与えてくれることでしょう。
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