プルースト効果  ~嗅覚というプリミティブな感覚~ 2018.07.13

夏、雨上がりの外に出ると、ふんわりと水の香りが漂います。

土や空気と折り重なった、独特の香りは何とも言えない懐かしく
それでいてむせかえるようなふくらみをもった香り・・・・

香りの記憶は意外に幼少期の頃も含め、結構鮮明に残っているものです。
干したてのタオルの匂い、西瓜の香り、ペットの匂い、お味噌汁の香り、炊きたてのご飯・・・

香りほどプリミティブな感覚はないように思うのです。
だからこそ、嗅覚は記憶に鮮明に残るのでしょう。

さて、文学が好きな方は20世紀を代表する名作、『失われた時を求めて』はきっと読まれたことでしょう。

この小説は、紅茶に浸した焼き立てのマドレーヌの香りに、幼少期の記憶が呼び起こされる・・・
焼き立てのマドレーヌから始まる長い長い物語です。

マルセルプルーストはパリ郊外生まれで、青春時代を社交界の華やかなサロンで過ごしたそうです。
フランスの伝統菓子とも言える、“マドレーヌ”を物語の入り口に選んだのは、よほど印象に残っていたからでしょう。

このマドレーヌの一節があまりに有名になったことにちなんで、
嗅覚や味覚から過去の記憶が鮮明によみがえる心理現象は、『プルースト効果』と呼ばれるようになりました。

冒頭でも述べましたが、香水の香りで誰かを思い出したり、花の香りや土の香りなど、
自然の香りで過去を思い出したりすることは、誰しもが持っていることでしょう。

実は、嗅覚は五感の中でも飛びぬけて感度が高く、記憶力に優れていると言われています。

『失われた時を求めて』の主人公も、マドレーヌの芳醇なバターの香りによって記憶がよみがえりました。
言い換えれば、幼い日の記憶にはっきりと残る位、彼の中ではマドレーヌの豊かなバターの香りが印象的だったのでしょう。

ところで、最近とても興味深い本が出版されました。
その名も、『日本人はなぜ 臭いと言われるのか』(桐村里紗・著/光文社・刊)

~日本人はなぜ臭いと言われるのか

外国人の7割が「日本人の口臭にがっかりした経験」があるという。日本人の多くが歯周病とのデータもある。無臭社会日本と言われるが、本当にそうなのか。医師の視点でみると、口臭や体臭は健康のバロメーター。真のにおい対策は根本的な健康増進につながる。本書では予防医学専門の内科医が、においとは何かにはじまり、におい物質と嗅覚や脳の関係、口臭や体臭の種類や原因となる疾病と対策について、わかりやすく解説する。~

桐村里沙先生は、予防医学専門の内科医で、
分子整合栄養医学や生命科学などをもとに、治療よりも予防を重視され、多方面で活躍していらっしゃいます。

ところで匂いというのは、医学の中でも大いに利用されています。
中でも顕著な例は、ガン探知犬でしょう。

がん探知犬は人間の呼気や尿のにおいを嗅ぎ、がんであるかどうかを判断してくれます。
早期がんでも非常に高い精度で30種類以上のがんのにおいを嗅ぎ分けることができると、8年間の研究成果から明らかになっているそうです。実際、日本でも探知犬による健康診断が山形県金山町で始まっています。

私達は中医学を元に、食医療法の現場に携わることも多々ありますが、
桐村先生も著書の中で仰っている通り、日本人が成人してから経験する病気の多くは、いわゆる生活習慣病であり、
言い換えれば、生活習慣を見直すことで多くは改善される可能性が高いのです。

  ※然には、管理栄養士、中医薬膳士、国際薬膳士、JSA認定シニアソムリエ、専門調理師などが在籍しています。

中でも、私達が生きていく上で欠かすことのできない『食』は、その際たるものでしょう。

『匂い』を意識することは、いわゆるお洒落や他に対する気遣いだけでなく、
大切な人の健康にも及ぶのです。

もしかすると、「臭い」と思うことがあるのであれば、
その人の健康も問題があるのかも知れません。

そして、その多くは食でも解決できることがあるのです。

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【発行者】 ジャスティスプランニング

~ジャスティスプランニングは食事業を中心に        

   あらゆる価値を最大化させるコンサルティングを行っています~

株式会社 然
 コンサルティング事業部 ジャスティスプランニング

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