点と線の存在 伝える力 ~伝統と革新~ 2019.02.01

文化は様々な形で、私達の生活に潤いと生きる喜びを与えてくれていますが、
絵画は『静の表現』において、最も影響力があるものの一つ。

幾時代にも絵画は素晴らしい画家とその作品が存在しますが、
20世紀における絵画が他の時代の絵画と大きく異なる点は、「抽象画」の存在でしょう。

その抽象画の先駆者と言えば、ヴァシリー・カンディンスキー。
絵画だけでなく美術理論家として、抽象絵画の方法を音楽のアナロジーで説明する論文でも影響力を発揮しました。

その発端とも言える出来事がありました。
1909年にシェーンベルクが作曲した《3つのピアノ小品》を聴いたカンディンスキーは、その斬新性に驚愕し、
その曲の印象を絵にしています。

それがコチラ。
(本作品はカンディンスキーがアーノルト シェーンベルク音楽と芸術理論に初めて触れた感動を描いた作品と言われています。)


Impression III (Concert)

シェーンベルクは、《3つのピアノ小品》で後期ロマン派の影響から抜け出し、
西洋音楽の伝統的基本となっていた調性を放棄しています。

単音で音階が流れる場面では有機的な旋律にならず、和音を奏でても、前後の脈略を排してランダムに羅列されているかのような展開は、当時としては極めて斬新な音楽であったに違いありません。

カンディンスキーは、シェーンベルクの音楽について、次のように語っています。

「シェーンベルクの音楽は、われわれを導いて、音楽的体験は耳の問題ではなく、
純粋に魂の体験であるという、新しい世界へと進み入っている。この点から『未来の音楽』が始まるのである」

カンディンスキーは、ともすれば誤解されかねないこの音楽を無機的なものとしてとらえるのではなく、
随所に織り込まれている音の煌きや閃光を、鮮やかな色彩の断片に置換しています。

こちらは、アーノルト・シューンベルクの曲

そもそも絵画における線と色彩の論争は、
ルネサンス期以来、『線描デッサンは頭の中の構想を具現化する作業として知的』

ルネサンス期のイタリアは、レオナルド・ダ・ヴィンチのフィレンツェ派は線を
ティツィアーノらのベネチア派は色彩を重視したとされています。

20世紀に入ると、キュビズムのピカソは描く対象を線で再構築し、フォービズムのマティスは上げしい色使いを特徴としました。
どちらが優れているのか?と結論を探るよりも、比べることで線の力が浮かび上がることが興味深く思えます。

線には、描かれている物と物、物と背景を明確に切り離し、分かりやすく伝える力があります。
ですが、この線は現実には存在しないものでもあり、使うにはそれなりの技術と勇気がいることでしょう。

だからこそ、西洋では数世紀にわたって線と色彩の意義が取りざたされてきたのでしょう。

そしてカンディンスキーは、この線と色彩の両方を極めて巧みに使っています。

私達のビジネスにおいて、「当たり前」と思われながら、
新たな切り口と斬新なアイデアで、日々、革新は起こっています。

物事を俯瞰し、客観的な見地から、
新たな伝統と革新は、すぐ身近なビジネスにおいても起こり得るものだと思うのです。

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