南の国へ ~心躍るイタリアワイン 2012.05.18

Mignon

  Kennst du das Land, wo die Zitronen blühn,
Im dunkeln Laub die Goldorangen glühn,
Ein sanfter Wind vom blauen Himmeln weht,
Die Myrte still und hoch der Lorbeer steht,
Kennst du es wohl?
Dahin! Dahin
Möcht’ ich mit dir, o mein Geliebter, ziehn!

                   Johann Wolfgang von Goethe


ゲーテの歌ですが、当時、ヨーロッパのイタリア熱はこの歌で始まったとされています。
日本では、森鴎外の訳「君よ知るや南の国」でよく知られた歌ですが、旧制高等学校では旅立ちの歌として声高く朗唱したそうです。

ちなみに、この詩はアンブロワズ・トマが作曲した歌劇「ミニヨン」の中では「君よ知るや南の国」というアリアとして歌われます

それでは、南の国へ参りましょう!



アルプスのふもと、フランスとの境に広がるクーネオCuneo県は、ピエモンテPiemonte州の中ではトリノTorinoに次いで大きく、あまり観光化されていない自然と豊かな農産物に恵まれた地方です。

中でも、イタリアを代表する名ワインの産地ランゲLangheでは、特に秋の収穫時期の広大な葡萄畑の美しさや丘陵地帯に点在する小さな町の景色が有名です。

ネッビオーロNebbiolo種から作るワインを3年寝かせてできる濃厚な赤ワイン、バローロBarolをはじめ、バルバレスコBarbaresco、バルベーラBarbera、ネッビオーロNebbiolo、ドルチェットDolcettoなど有名ワインが数多く、ランゲの生産量の70%がD.O.C.G(原産地と品質保証付きワインの呼称)となっています。

今日のワインは、“ランゲ・ネッビオーロDOC ラサリン”



グラスに注いでいる瞬間から、あたり一面に香りが広がりはじめます。

まだ固さを感じるのですが、同時に柔らかく広がる生姜、胡椒、ジャムの香り。
2
分も経つと香りの園です。

口に含むと、一瞬、優しいミディアムタイプに思えるのですが、どっこい、芯はとてもしっかりしていてタンニンにも十分なボリュームがあります。
ワインの本質とテロワールをとらえた見事なワインです。
昨今の旨みの強いタイプを飲みなれていると、このようなワインの本質は見失われがちです。 おかげで適正な価格で楽しめることは有り難いのですが。

料理において旨みと甘みが随分と混同されていますが、ワインにも同じことが言えます。

20分後、ようやく膨らみと旨み、そしてタンニンのバランスがとれてきました。
料理を合わせるのであれば、肉類。 牛肉は勿論ですが、味のしっかりした地鶏も
よく合いました。


「四万十鶏のグリル 初夏の野菜のカポナータ」

このワインは抜栓して、少なくとも15分以上経たないと本来のポテンシャルが発揮できません。
又、グラスに注いでから10分は待って頂きたいタイプです

このため、このワインに関しては売り手は少々苦労するかもしれません。
レストランにおいてはグラス売りが非常に難しいタイプです。
又、消費者の嗜好を踏まえて案内をしないと誤解をうけるかもしれません。
デカンタージュという方法もありますが、ワインの流れる時間に合せたほうが美味しく飲めます。

ただ一つ言えることは、このワインがテロワールを見事に反映させた素晴らしいワインであるということです。

最後に今日は本を一冊ご紹介。

ちょうど10年位前に読んだ本ですが、ワインの選択など著者の眼力は素晴らしい。 又、その徹底した探索ぶりも見事です

今、読んでも十二分に楽しむことができるでしょう。

「イタリア 味の原点を求めて」 バートン・アンダーソン著

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