接客の研修をした際、アンケートを取りました。
「自分が心地良く思える接客」
「自分が受けたくない接客」
ある大手スーパーでの管理職研修だったのですが、
面白い結果がでました。
役員以下、管理職のほとんどから苦笑が出る内容だったのです。
それは、
「数百円程度の買い物で、外まで見送りされて嫌だった・・・」
「スーパーの買い物で、両手を揃えて都度お辞儀をされるのが居心地悪い・・・」
皆さんが苦笑するわけです。
何故なら、このスーパーも他の多くのスーパーと同じように
レジ接客の終わりに、両手をあわせるお辞儀をしているのですから。
さて、場にそぐわないかどうかは別にして、
こういったケースはよくあります。
一番の理由は、「マニュアルで決められている」から、
作業的に行われているケースです。
特に会話もなく、流れ作業的にお辞儀をされ
外まで見送られる・・・
これでは、アンケートで皆が答えた通り有り難味もありませんし、
居心地悪いことこの上ありません。
例え数百円でも、「来てくれてありがとう!」 「この商品を選んでくれてありがとう!」と言った会話や姿勢があれば、同じ対応でも随分と印象は変わるでしょう。
皆さんが、ビジネスを初めて最初に迎えたお客様を思い出して欲しいのです。
不安と期待の中で、最初に来てくださったお客様。
どんな気持ちでしたか?
心からの感謝や想いは、自然と言葉の響きや対応に出てきます。
そして、それはビジネスで一番大切な 「 関係性 」 作りに他ならないのです。
マニュアルは必要ではありますが、作りすぎると弊害にしかなりません。
仮説を立てすぎて、マニュアルを作ること自体が目的になっているケースが目立ちます。
こうなると、お客様との関係性希薄化だけでなく、組織間の関係性までもが希薄化し
結果、大きなサービス低下につながってしまいます。
現場にあったマニュアル作りが必要でしょうか。
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