小林秀雄氏の著書の中でも、
『モォツァルト・無常という事』は、文学として優れていると言うだけでなく、
現代のビジネスにとっても様々な示唆に富んでいます。
エッセイ 『 当麻 』 は「たいま」と読み、
このタイトルは能の作品名から取られたもの。
古くは「たぎま」と言ったのが、いつしか言いなまって、「たえま」、「たいま」となったそうです。
内容は、梅若能楽堂で梅若万三郎の演じる『当麻』を観た筆者が書いた
評論的なエッセイですが、文中に世阿弥(当麻の作者)の能楽書、「風姿花伝」に触れている部分があります。
※以下抜粋
~ 美しい「花」がある。「花」の美しさと言うようなものは無い。
対象である「花(=美)」の客観的な観念の曖昧さについて頭を悩ましている
現代の美学者は「花(=美)」に化かされているに過ぎない。~
前提となっているのが、
世阿弥の 「 花は観手に咲く 」 という言葉。
この 「 花 」を表しているのは、世阿弥にとっては「 能 」そのもの。
「 能 」 の舞台を素晴らしいと感じたり、美しいとしたり思うのは、
演者ではなく、観客によるものだと書いています。
バラが好きな人にとっては、バラを美しいと感じるでしょうけれど、
そうでない人には関心さえないかも知れません。
ファッションが好きな人にとっては、ミラノやパリのコレクションは
たまらなく価値あるものでしょうけれど、
ファッションに興味がない人にとっては、これも関心はないでしょう。
ビジネスに携わっている私達は、価値というものが、「観手」=「消費者」にあるということを肝に銘じることが必要です。
お客様の為に! お客様にとって!
一見、客観的に考えられているようで、その考えの基盤自体が主観になってしまっていることが多々あります。
皆さんの会社や商品や企画の素晴らしさは、
価値を認めてくれる人がいて初めて、存在できるのです。
だからこそ、伝えることが必要になります。
商品の質やこだわりだけだと、それはただのモノを売るだけの作業です。
結果、価格競争になったり最近の社会問題になったりしてしまいます。
言葉一つだけでも、価値の幅は広がります。
伝わり方も変わります。
そして、売上げも変わるのです。
お客様にとっての 『 価値 』を発信しましょう。
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