学生時代の恩師の言葉として心に残っているものがあります。
『自己の存在を自覚し、人間として生きた証を残して人生を終われ』
人の寿命は、地球の歴史の中では一瞬のようなものですが、
その一瞬が、時を経てずっと受け継がれることもあります。
さて、classicという言葉は、階級」を表すラテン語「class(クラス)」に由来し、
「最高クラスの」=「一流の」という意味ですが、ここから転じて「古典」、「格式のある」の意でも用いられています。
身近なところでは、音楽はもちろん服飾や文学のジャンルでも用いられています。
その中でも音楽では、Classicという言葉自体が一つのジャンルとして確立されていますよね。
幅広く親しまれているClassic 音楽はたくさんありますが、『音楽の父』とも称されるJohann Sebastian Bachの作品、
「G線上のアリア」は、誰しも耳にした事のある曲の一つでしょう。
これは『管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068』の第2曲「アリア」を、ヴァイオリニストのアウグスト・ウィルヘルミがピアノ伴奏付きのヴァイオリン独奏のために編曲したものの通称です。
この通称は、ニ長調からハ長調に移調されているので、ヴァイオリンの4本ある弦のうち最低音の弦、
G線のみで演奏できることから「G線上のアリア」と呼ばれるようになりました。
作曲されてから、約300年以上。
これだけの時を経ても、人々を魅了しつづけています。
その魅力は、クラッシクのジャンルに留まらず、
ロック、ポップス、ジャズのアーティストもカヴァーしています。
最近では、ブライダルの定番にもなっているSWEETBOXのEverything’s Gonna Be Alrightは、
秀逸なアレンジの一つだと思います。
さて、ドイツ南西部シェルクリンゲンにあるホーレ・フェルス洞窟の遺跡から、
約3万5000年前の後期旧石器時代にマンモスの牙や鳥の骨で作られた「フルート」を独テュービンゲン大の研究チームが発掘し、
英科学誌「ネイチャー」に発表しました。
これまで発見された楽器の中では世界最古と言われています。
出土したフルートは全部で3本分で、うち12個の破片で見つかった1本は、つなぎ合わせると全長22センチのほぼ完全な形との事。
ハゲワシの翼の骨を石器で削ったもので、指で押さえる穴が5つ。
同じ場所からはマンモスの牙で作られたフルートの破片や、後世に製作されたと見られる楽器が発見され、
ドナウ川上流域に移住した当時の人々は豊かな音楽文化を堪能していたようです。
驚くことに、紀元前33000年頃の骨笛の写真を見てみると、指で押さえ、音階や和音も出せるようになっていて、
古代の楽器は、現代の楽理、音楽理論に沿ったものになっているのです。
ドイツの遺跡から発掘された3万5千年前のワシの骨から作られた笛は、
音を出せるほど無傷のものもあり、そこに空けられた指穴は、現在の音楽理論の、完全四度、完全五度といわれている
音程を出す間隔になっていたそうです。
旧石器時代に、音楽理論もオクターブも知らない人類が、はっきりとした協和音をつくる笛を発明していたのです。
おそらく、人は本能的な感覚で音というものを感じていたのでしょう。
美しいと思ったり、心地良く感じる、本質的なものは時を超えて変わることはないということです。
普遍の真理ともいえる、普遍的なものが時代を超えて受け継がれる中で、
その時代に受け入れられ、時代と共に消えていくものもあります。
地球の歴史の中で、一瞬ともいえる人の一生。
その大半を占める、仕事というものの中で、皆さんは世の中に一体、何を残しますか?
raison d’etre ビジネスの存在意義を見直すことで、
見えてくる事もあると思うのです。
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