社会人となれば、勤務や自営を含めて日々経済活動に従事しているかと思います。
ただ、この従事している内容が仕事なのか作業なのかで、得られる結果は大きく違ってきます。
この得られる結果とは、社会における評価も含め、己が得られる対価ということです。
仕事をしているつもりで、それが単なる作業であるならば、終身雇用制という保証がなくなった日本において、
さて皆さんは安心して過ごせる老後を描けるでしょうか？
それが仕事であるのか！、作業であるのか！を判断するのは皆さん自身ではなく、社会に他なりません。
さて、まずは、仕事とは何かについて考えていきましょう。
仕事」という言葉は、日常のあらゆる場面で身近に使われていますが、辞書では以下のような意味を持つとされています。
- 1.何かを作り出し、成し遂げるための行動
- 2.生計を立てる手段として従事する事柄や職業
- 3.行動の結果や業績
このように、辞書で「仕事」の意味を引いてみても、何かを成し遂げるための行動であったり、行動したことで得られる結果だったりと、「仕事」は多くの意味合いを持ち、幅広い範囲で使われることが分かります。
また、職業そのものを仕事と言い表す場合もありますが、仕事とは「自ら考え、行動することで生まれる価値や業績」でもあると理解しておくといいのはないでしょうか。
ところで、仕事とは何か？を考えた際、多くの人が「生活するため」「お金を得るため」であると思い浮かべるのではないでしょうか。
確かに仕事は、生きていく上で大切なことに違いはありませんが、その働きによって得られた価値を、必要としている相手に届ける意味も持っています。
例えば、お客様より何らかのクレームがあった場合でいう仕事と作業の違いは以下の通りです。
- ・クレームの原因を探り、解決策を考えて対策を打つ＝仕事
- ・クレームを起こさないために必要なマニュアルを作成する＝作業
このように、会社が抱えている問題を解消し、試行錯誤が必要なものを仕事と呼び、
日々の業務をルーチン化またはマニュアル化したものは作業と言えるでしょう。
さて次に、作業とはどういったことを指すのかをもう少し詳しく見ていきましょう。
辞書では、以下のような意味として解説されています。
- ・一定の目的と計画のもと身体または知能を使うこと
- ・仕事をすること
- ・誰が行っても同じ結果になること
「仕事」と同義の説明もありますが、これらを踏まえた上で仕事と作業の違いを説明するのであれば、
作業は「仕事を完了するまでの過程」であるといえます。
ですから効率を上げるためのひな形やマニュアル作成が可能な仕事など、決まりきった手順・動作といったルーチンワークを見える化したものは作業と言えます。
よくビジネスの世界において、現状維持は衰退に他ならないと言われますが、
皆さんが従事している日々の内容が、もし作業であるならばどうでしょう？？
作業は現状維持に他ならず、未来への利益創造が出来ない内容では一定基準の評価しかできません。
まして今や作業的な事は、ITによる自動システムに置き換わっています。
実際、交通機関のICカード化や銀行ATM、コンビニやスーパーなどの自動レジシステムなど、
テクノロジーの発展により、これまで人が手作業で対応していた業務の自動化・無人化が顕著になってきています。
つまり自動化できるレベルの作業への対価は、年齢や経験関係なく一定レベルを超えることはほぼ無いということです。
ただ唯一、人がＩＴと異なることは、
常に考え続け、創造性を持つことで新たな未来を切り開けるということです。
固定観念にとらわれず、ロジカル＆ラテラルシンキングを駆使し、ちょっとした想像力で
作業は仕事になり得ます。
もし、皆さんが社会や会社、上司から評価されていない！と思っているならば、
日々の日常が、本当に仕事になっているのかどうか振り返ってみてください。
そして、それらが仕事というのであれば
それは主観的なものではなく客観的であることは当然ながら、根拠を踏まえたものである必要があるのです。
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