~ Invisible hand ~
いわゆる「見えざる手」は、人々が望んだ形とは異なる形態になってきたようです。
この「見えざる手」はアダム・スミス氏の『国富論』第4編第2章に出てくる言葉で、
多くの経済議論に用いられ非常に有名となっています。
これは、社会にとって付加価値のある事業を運営し、収益を上げることが目的とする考え方で、
価格メカニズムの働きにより、需要と供給が自然に調節されると考えたものを表現したものです。
実際、産業革命を始めとする資本主義を取り入れたことで世の中は豊かになりました。
日本も高度成長期を経て一時期は大いなる経済躍進をしましたし、資本主義を取り入れた国は少なくとも豊かになりました。
食糧不足、燃料不足、疫病、などもそれ以前に比べると先進国では滅多に起こる事もなくなったことも事実です。
ただ、その様相も変わってきました。
利益を際限なく追求する会社が増え、経営者、銀行、投資家も短期の利益しか目に入らなくなっているのが実状です。
結果的に地球環境と資源は破壊され、豊かな社会を生み出すはずが、逆に社会に分断と貧困を生み出している事も現状です。
ある研究機関が発表したデーターでは、もし現在70億人の世界の人々が、
現在のアメリカ人や日本人と同じ生活レベルをするならば、地球3個分の供給資源がなければ成立しないそうです。
一方SDGsを始め、「持続可能な」というテーマで様々な課題や仕事に取り組む企業、人々が増えています。
私達の会社でも、設立以来、「食文化を次世代に引き継ぐ」ということをテーマに様々な取り組みを行っています。
有機栽培をサポートしていることも、学校給食を始めとする食育に携わっている事などもその一つです。
もちろん小さな会社が出来る事は限られてはいますが、
一つ一つの積み重ねが、少なからず何かしらの結果に結びつくと確信しています。
恩師の言葉に、
「人間としての自己の存在を自覚し 生きていたことの証しを残して 生涯を終われ」というものがあります。
自分の存在意義は何なのだろうか?と紆余曲折しながら今に至りますが、
収益以外の企業の存在意義とは何なのだろうか?と会社設立以来考えています。
会社ですから、社会にとって付加価値のある事業を運営し、雇用を継続し収益を上げることが目的であることは間違いありません。
同時に、社会に対しての存在意義も問われていると思っています。
私達の会社は、「食」を軸とした事業を営んでいます。
生きていく上で、「食」だけはないと生きていくことは出来ません。
生命を紡ぎだすかけがえのないもの、だからこそ、大切に次世代にバトンタッチしたいと思っています。
ある意味で、生きていくことは大変なことです。
だからこそ、仕事も意義を持って取り組むことで、より良い方向に向かうのだと思っています。
自信と誇りをもって携わることで、やりがいも変わってくるでしょうし、少なくとも楽しさも伴うことでしょう。
どんな小さなことでも、社会に対して、自然に対して、地球に対して
出来ることは何かしらあるはずです。
『社会にとって付加価値のある事業を運営し、収益を上げることが目的』が資本主義の原点であるならば、
こういった取組みを少し加えることで、新しい資本主義で未来が開けるのではないでしょうか?!
皆さんはどう思われますか?
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【発行者】 ジャスティスプランニング
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株式会社 然
コンサルティング事業部 ジャスティスプランニング
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