コロナ禍において、経済の様相も大きく変化しています。
ところで、日本語の経済の語源をご存知でしょうか。
もともとは中国の古典の中にある「経世済民」という言葉が起源とされています。
これは「世を經め民を濟う」ことを意味しているのですが、本来、民を救うために様々な公的対策を行わんとすることが
「経済」という訳です。
ですが、今の日本を見ていると、この言葉の含意は現代の「経済学」ではほとんど顧みられることがなくなっているようです。
例えば経済政策を考える分野が「公共経済学」と言われていますが、わざわざ「公共」という言葉を付けねば公的政策を語れないほどに、「経済」という言葉の中から公共性が蒸発してしまっています。
一時期、日本は世界でも有数の経済大国になりました。
ですが、それは最早過去の話で日本の経済状態はとても難しい状況と言わざるを得ません。
これは現実の問題として、日本の借金は2020年3月末時点で1114兆5400億円。
2019年11月1日時点の日本人の人口(1億2368万人)を基に単純計算すると、国民1人当たりの借金は約901万円に上ります。
※こちらの資料をご覧ください ➡ 004
また経済産業省の試算によると、「国債消化への懸念(=もうこれ以上、日本は借金ができないと思われること)」がトリガーとなって、「金利高」「株安」「過剰な円安」といった急激な「日本売り」が発生し、日本経済に深刻な影響をもたらす可能性が指摘されていて、最悪の場合、円の実質資産価値は3分の1になると予測されています(経済産業省「産業構造審議会資料」)。
日本の累積赤字額は対GDP比で213%と、世界でも突出しています。200%を超える水準は、実は太平洋戦争の末期と同じ。
太平洋戦争末期は軍事費を賄うために国債が大量発行されて、それを日本銀行が買っておカネがばら撒かれましたが、その結果、ハイパー・インフレが起き、戦時国債は紙切れになりました。
1946年に預金封鎖と新円切り替えが行われたのはご存じの通りです
こちらの資料をご覧ください ➡ 007
ところで新しい一万円札は、次の大河ドラマにも取り上げられている「渋沢栄一」です。
以前、このブログでも『All roads lead to RONGO ~すべての道は論語に通ず~』でも取り上げさせて頂きました。
2024年から新券が発行されるのですが、通常であれば2年前くらいから印刷が始められます。
旧一万円札と同時流用するのであれば、普通はこのくらいから印刷されるのです。
が、この2024年からスタートする新一万円札はもう既に印刷が始まっているのです。
無いことを願いますが、預金封鎖という最悪のシナリオも十分にあり得るでしょう。
実際、前述のグラフが示す通り、日本の財政赤字はあまりにも巨大で、「異次元の量的緩和」によって、
さらに日銀が世界最大のメタボ状態になっているのですから、いつコントロールできなくなってもおかしくないのです。
これらを踏まえて、弊社では貿易事業を始め、一部の事業においては取引通貨をドル建てで行うことにしました。
また社員の確定拠出型年金を始め、米国ドルを中心とした対応をすすめています。
備えあれば憂いなしと言いますが、考えられることはすべきとの判断で、
公認会計士を交えて判断し、提携企業においても情報共有を行っています。
さて一方、現在の日本では、ある意味で物質的な豊かさの基盤は出来ていると思います。
この状態において、「経済」において何をすべきか?と考えた時に、大切な事は「精神的な豊かさ」を
どのようにして創出するか、だと思っています。
情報があり過ぎるからこそ、より貪欲に創造力が求められます。
人の感情に敏感に寄り添い理解することが必要でしょう。
人はどのような時に楽しいと感じるのか?
人はどのような時に感動するのか?
人はどのようなものを面白いと思うのか?
人が本当に求めているものは何なのだろう?
今後、売れる企業と売れない企業、選ばれる商品と選ばれない商品、支持される店と見捨てられる店が明確に分かれるでしょう。
全てではありませんが、一見、同じように見える商品でも、人々は物質的な豊さだけではなく、
その背景に見える心の豊さや精神的な豊さを求めるようになる可能性がとても高いのです。
それはテレビのCMやSNSの発信などを見ていても、より共感共有を求めるものが圧倒的に多いことからも
推察できることでしょう。
心を豊にしてくれる商品、つながりや帰属意識を満たすコト、モノ。
豊かな時間を過ごせるようなサービス・・・
日本の経済状況は、予断を許さない状況ではありますが、
未来に希望をもって、常にフロンティアスピリットを持つことは大切だと思うのです。
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