どの町に行っても同じ飲食店があって、同じものが食べられる、
同じ販売店があって、同じものを買うことができる。
こういった光景は随分と当たり前になりました。
安心できる品質、統一規格といった点では利点もあるのは事実です。
ですが、中小企業が8割を占める日本という国でビジネスにおいてはどうでしょうか?
よく「コモディティ化」という話しをすることがあります。
コモディテイ化というのは、汎用化という意味です。
極端な言い方をするならば、製品やサービス、会社や店に個性がなくなってしまう、とも言えますよね?!
私達が子供の頃、良い商品はそれなりの価格で、粗悪な商品は安く、といったイメージが
まだ残っていました。
でも、今はそんなに粗悪な商品というのはさほど多くはないように思います。
たまにどうしようもない製品もありますが、こういった商品は売れませんし自然に淘汰されていきます。
技術の進歩に伴い、品質のレベルは全体的に上がっているのです。
実際、際立った味わいのものは別として、コンビニエンスストアのコーヒーやスイーツは、
多くの人が満足しています。「美味しさの平均値」が上がった事で平均的なカフェで飲むものと大差ありません。
差があったとしても、わずかな差しかありません。
そうなると、消費者にとってはどこで買ってもいいわけで利便性や習慣性によって
馴染みのあるチェーン店を使用する頻度は自然と高くなります。 これが一種のコモディティ化です。
言い換えると、ほとんどの会社、店、製品が、急速に個性がなくなっている状態です。
つまり、みんなコンビニのコーヒー化しているとも言えるでしょう。
このコモディテイ化というのが、一番の問題なのです。
これは単に、チェーン店や多店舗展開している企業だけにあてはまる問題ではありません。
中小企業も含め、個人店でも同じような現象が起きています。
もちろん売っている方は、自分の製品やサービスだけは「個性的」だと思っているのでしょう。
でもそれが伝わっていないことの、『如何に多い事』か。
ちょっと見渡してみても、印刷会社も、美容院も、歯医者さんも、よく特徴がわからないケースが山ほどあります。
自分で思っている以上に、伝わっていないんです。
実際に際立った個性があったとしても、伝わらなければ意味がありません。
一見して、他と同じというのは売れにくいですし、結果として規模の経済には太刀打ちできません。
さて、では個性際立つ独創的な思考を生み出すにはどうしたらいいか?
独創的というのはどういうことなのでしょう?
独創的、オリジナリティ。
それは…
他の人は思いつかない
他の人は行動しない
他の人にはできない・・・・
つまり汎用的ではない物事に目を向けましょう!ということです。
そのためには普段から、常識を疑うという視点が必要です。
常識から「逸脱」するということ。
あなたが普段やっていることを見直してみましょう。
普段はまったく無意識に自動的に行動していることを、疑ってみましょう。
普段とはちがうことをしてみるということです。
こう言ってしまうと、いつもはする事がないような突飛な行動をしなければならない??
思うかもしれませんが、そんなことではありません。
もっと些細なコトで良いのです。
たとえば、いつも通勤に使っている電車を替えてみるとか、通勤の道をちょっと遠回りの道にしてみるとか、
いつもとちがうことしてみる。
私は、実際に通勤などでも少々遠回りをしてでも道順を変えること意識しています。
時間帯が少し変わることで、季節が変わることで、実際新鮮な気づきはあるのです。
いつもとちがうレストランで食事をしてみる。
いつもとちがうテレビを見てみる。
いつもはいかない店に行ってみる。
いつもは見ない映画をみてみる。
いつもとはちがうこと・・・・
無意識的に習慣になっていることを書き出してみましょう。
そして、それをちょっと違った形で意識的にしてみるのです。
そして、挑戦してみたいけれど、踏み出せない、できそうもないことを書きだしてみましょう。
そうすると、ちがう気づきがあるはずです。
コモディティ化ではない、個性的な際立った物事。
論理的、合理的なことはコモディティ化してしまいがちです。
※『ロジカルシンキングの限界』を一読下さい。➡ コチラ
以前にもブログに記載しましたが、
ロジカルシンキング、ロジックはコモディティ化を起こすというパラドックスが明確に存在します。
論理的、合理的に判断していると、結果はみんな同じになりがちです。
論理的なことは人工知能やコンピューターの方が得意ですし、到底かなうものではありません。
人間にしかできないことは、実は非合理的なこと、論理的ではないこと。
感覚や曖昧さなどに、コモディティ化をしないヒントが隠されているのです。
コチラもご参考になれば幸いです。
※垂直思考と水平思考を合わせれば、立体的な3次元思考ができます♪ → コチラ
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